NVIDIA、XDC 2026でWaylandとX.Orgのレイテンシ比較結果を発表
NVIDIAがトロントで開かれたXDC 2026で、X.OrgとWaylandの表示レイテンシを科学的に測定した結果を発表した。同じ場では新プロジェクト「Display Config Server」も公表している。「Waylandは入力遅延が大きいのでは」という声は根強く、ゲームや描画作業でX11から移るか迷っている人にとって、GPUベンダー自身による実測データは判断材料になる。

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NVIDIAがトロントで開かれたXDC 2026で、X.OrgとWaylandの表示レイテンシを科学的に測定した結果を発表した。同じ場では新プロジェクト「Display Config Server」も公表している。「Waylandは入力遅延が大きいのでは」という声は根強く、ゲームや描画作業でX11から移るか迷っている人にとって、GPUベンダー自身による実測データは判断材料になる。

Linus TorvaldsがLinux 7.3-rc6を公開した。kernel.orgにもtarballと差分パッチが上がっている。Torvaldsは今回の変更量を、AI支援によるパッチ投稿が増えた「新しい平常」の範囲内だとしている。予定どおりなら安定版は2週間後に出る見込みで、自前でカーネルをビルドしている人はそろそろ検証を始めたい時期だ。

Multi-Gen LRU(MGLRU)をさらに改良する「MGLRU-FG」パッチが提案された。MGLRUはメモリ逼迫時のページ回収を効率化する仕組みで、FG版は一部のテストで10〜40%の性能向上を示している。まだメインラインには入っていない。ただ、メモリが少ない環境やコンテナを詰め込んだサーバーでは、マージされれば体感できる差になりうる。

富士通が先月正式発表した144コアのArmサーバーCPU「MONAKA」について、ハードウェアバグを回避するカーネルパッチが今週複数投稿された。GCCなどのツールチェーン側の対応は2年ほど前から進んでいたが、カーネル側の具体的な対応が表に出てきたのはこれが初めてだ。AI基盤向けの国産プロセッサーで、メインラインでの対応状況が実機導入のしやすさを左右する。

Siemensが有限要素ソルバーOpenRadiossのプロジェクトを終了した。GitHubリポジトリも関連リソースも削除されている。これを受けてRocky Linuxの開発者らが、コミュニティフォーク「OpenCourant」を立ち上げた。企業が主導するOSSは、方針一つでリポジトリごと消えることがある。CAEなどでOpenRadiossを使っていた人は移行先として確認しておきたい。

openSUSEが、耐量子暗号を使えるバックアップツール「ZUPT」をディストリビューションで提供し始めた。ZUPTはバックアップの作成、圧縮、整合性検証、暗号化を一つのツールでこなす。量子計算機による将来の解読を見越して、長期保存するデータを今のうちに守る選択肢がパッケージで手軽に入るようになった。

Linux 7.4の締め切りを前に、AMDがDRM-Nextへ追加のプルリクエストを送った。中身は主にバグ修正だが、今後登場するグラフィックスハードウェア向けのIPブロック有効化も含まれている。次世代Radeonを発売直後からLinuxで動かすための下地がメインラインに入りつつある。

Armが、今後のアーキテクチャ機能「TLBI Domains(TLBID)」に対応するカーネルパッチの初版を投稿した。高コア数のシステムで性能を引き上げるための機能だ。MONAKAのような100コア超のArmサーバーが増えるなか、その性能を引き出すための基盤整備の一つにあたる。
