安定版カーネル7本を同時公開、7.2.9から5.10.271まで
Greg Kroah-Hartman氏が7.2.9、6.18.55、6.12.112、6.6.158、6.1.189、5.15.222、5.10.271を公開しました。どのリリースもツリー全体にわたる多数の修正を含み、本人がアップグレードを勧めています。自前でカーネルをビルドしている人は今すぐ更新してください。ディストリ標準カーネルの人は、各ディストリが追従したタイミングで更新しましょう。
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Greg Kroah-Hartman氏が7.2.9、6.18.55、6.12.112、6.6.158、6.1.189、5.15.222、5.10.271を公開しました。どのリリースもツリー全体にわたる多数の修正を含み、本人がアップグレードを勧めています。自前でカーネルをビルドしている人は今すぐ更新してください。ディストリ標準カーネルの人は、各ディストリが追従したタイミングで更新しましょう。
KagiはOrionブラウザのLinux版の開発をやめ、macOS版とiOS版に集中すると発表しました。GTKを使ったネイティブ移植で、今年パブリックベータが出たばかりでした。Linux版と開発途中のWindows版はオープンソース化され、今後はコミュニティに引き継ぎを託します。ベータを使っていた人は、フォークが現れるかを見ながら乗り換え先も検討しておくと安心です。

Wineの隔週開発版11.19が出ました。主な新機能は、Vulkan向けのWaylandカラーマネジメント、Unicodeデータの更新、DNSクエリのキャッシュです。Waylandセッションでゲームや色に敏感なアプリを動かす人に関係する変更です。安定版のWine 12.0は2027年初頭に出る予定です。

Kristóf氏はこの1年、AMDGPUカーネルドライバに手を入れ、GCN 1.0/1.1世代のRadeonのサポートを改善してきました。もとはMesaのユーザー空間側の開発者で、カーネルドライバ開発の練習として始めた作業です。今週トロントでその成果を発表しました。古いRadeonを持っている人は、新しめのカーネルにするだけでゲーム性能や安定性が上がる可能性があります。

5か月の開発期間に206人が参加し、925コミットが入りました。ビルドシステムが作り直され、Build Server Protocolが導入されています。ELFリンカも強化され、x86_64-linuxでは誰の環境でもインクリメンタルコンパイルが動く見込みです。Linuxで開発する人は、ビルドを繰り返すときの待ち時間が短くなります。
LinaroのVincent Guittot氏が、スケジューリング遅延を改善するパッチ群を投稿しました。狙いは、短いタイムスライスを要求するタスクが同じシステムで複数同時に動く状況です。そうした場面で良い結果が出ています。オーディオ処理や入力応答など、遅延に敏感な処理が混在するデスクトップや組み込み機器で効果が期待できます。まだ投稿段階なので、メインラインに入るのは先になります。

Plasma 6.8の公開まで約1週間となり、駆け込みの修正が続いています。その一つが、タイル配置したウィンドウ同士の収まりの改善です。KWinのタイル機能を日常的に使っている人は、隙間やずれが減るはずです。並行して、次の6.9に向けた機能開発も始まっています。

Linux 7.4のマージウィンドウを前に、DRM-Miscの変更がDRM-Nextに取り込まれました。その中に、Raspberry Pi公式の10インチ版Touch Display 2のサポートが入っています。7.4以降はメインラインカーネルだけでこのパネルを使えるようになります。Pi向けのフォークカーネルに縛られずに済むので、自作端末やキオスク端末を組む人に関係します。

KosmicKrispは、LunarGがMesa内で開発しているApple向けのVulkan-on-Metalドライバです。MoltenVKに代わる選択肢として作られています。今回Vulkan 1.4の準拠認定を取得し、ネイティブのMetalとの性能差も少しずつ縮まっています。LinuxとmacOSの両方を対象にVulkanアプリを作る開発者には、移植の手間が減る話です。

SteamOSとLinux向けのProton Experimentalが更新されました。『Sword of the Stars II』『Plan B: Terraform』『Terminator: Dark Fate - Defiance』などの不具合が修正されています。これらのタイトルで起動や動作に問題があった人は、Steamの互換性ツールをExperimentalに切り替えて試してみてください。
Debianベースでペネトレーションテストやフォレンジック向けのツールを揃えたParrotの7.4が公開されました。今回は初回セットアップを案内するオンボーディングツールが加わっています。Parrotを初めて使う人でも、導入直後に迷いにくくなります。
GNOMEにはこれまでGTK4製のローカルAIアプリとしてNewelleがありましたが、ここにMooseが加わりました。デスクトップ環境に溶け込むAIチャットを手元のモデルで動かしたい人にとって、選択肢が増えます。
